2014年3月15日土曜日

6分団合同訓練 ~春の火災予防週間 2014~

春の火災予防活動 に伴う行事の一環として、林野火災を想定した六分団(妻鹿、白浜、糸引、八木、的形、大塩)の合同中訓練が飾磨消防署大的出張所指導のもと、大塩 日笠山(大塩のじぎくの里公園一帯)で行われました。

【訓練想定】

  • 第一想定 … 播磨南西部に乾燥注意報が発令下の午前9時30分頃、日笠山中腹より火災が発生し、延焼拡大中である。
  • 第ニ想定 … 消火活動を実施するも強風に煽られ、馬坂峠方向へ延焼拡大中である。




第一想定の糸引、八木、大塩各分団。




第二想定の的形、白浜、妻鹿各分団。




◆ 9:30 訓練開始!

第一想定は日笠山山裾から中腹まで50mm水管及び65mm水管、計3線18本を延長。さらに65mm水管から分岐を介し50mm水管1線各1本にて初期消火体制を確保。


糸引分団は日笠山山裾に部署し、大塩分団から中継受水。

八木分団とともに65mm水管1線2本を延長。





さらに分岐にて50mm水管1線1本を延長し、日笠山中腹へ八木分団とともに放水体制をとる。


ピトーゲージにて筒先圧力を測定。

ピトーゲージは、消火栓放水圧力、流量を確認する計測器だそうです。各部署それぞれの筒先圧は何㌔出ていたんでしょうか?




◆ 10:00 資機材撤収。



麓に下りてくると、何やらザワザワしています。「何かあった?」… 「ポンプ車から白煙が出た」… 「はあっ、マジで?」(;´゚д゚`)エエー 原因が判らないまま取り敢えず集合場所に…

「糸引分団 人員資機材とも異常なし」… ホンマかいな(笑)… 笑い事ではない(・へ・)

分団車庫に戻ってからポンプ周辺の点検を行いました。白煙は油様の臭いがしたとのことで、配管継ぎ手や配管部を中心に目視確認。その結果、ポンプ最下部のタンク部?に茶色の液体が滴ったような痕が見られました。でも、原因の特定には至りませんでした。


ネットで「消防車、白煙、不具合」で検索すると、モリタ品質保証部からの事務連絡がヒット!今回と同様の事象が数件発生しているようで、糸引分団のポンプ車も対象車両のようです。↓
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◆ 不具合事象 ⇒ 電磁クラッチ内部のベアリングのグリスが、周囲が著しく過酷な高温環境になることで粘性が低くなり、内部から溶出して電磁クラッチの接触面に付着し、油分により接触面が滑ることで加熱され白煙が生じる。 ⇒ 1週間前(2/23)土手焼き時の水出し操作で異常がなかったのは、そんなにポンプ圧力を上げておらず、ポンプ周辺の雰囲気温度も高くなかったから?

◆対策 ⇒ 電磁クラッチ内部のベアリングを耐熱性の高いものに交換する。 ⇒ 設計段階でのミスのような気がしますが … 部品交換だけで大丈夫? 夏場で長時間の放水で耐えられるのか心配です。

しかし、こんな重要な不具合を昨年の9月末に判っていたにも関わらず、末端の分団まで連絡が無いなんて… 理解に苦しみます。(-_-;)  姫路市で同じ型番のポンプ車が何台配備されているのか判りませんが、早急に対応する必要があります。


※※ 反省 ※※
緊張感がないのは毎度のことです。せっかく6分団が集まっての訓練なのに、もっと有意義なものにならないのでしょうか?「計画して、実施して、はい終わり」これでいいの? 計画通りに実施出来たのか、実施状況はどうだったのか、反省点はなかったのか … 各分団いろいろあるはずなのに、毎年 ”やりっ放し” です。

あってはならないことですが、大規模な林野火災の場合、実際にどの部署になるか判りません。どの部署になったとしても対応出来るよう、大的出張所には、各部署ポンプ車の連成計、圧力計、筒先圧力のデータなど、訓練の結果を各分団に公表してほしいと思います。

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