ホースバンドをDIY

林野火災は当然山道を登って行かなくてはいけません。火点が麓なら数本のホースで事足りることもありますが、大規模な林野火災ではそうはいきません。

ホースを何本も人海戦術で運搬しジョイントしていくんですが、下画像のようないわゆる「2重巻きホース」では、険しい山道は運搬し辛く、展張も平地のように思うようにいきません。


背負い」と呼ばれる専用ラックにつづら折りにセットしたホースを出しながら登っていくこともあるのですが、20mホースを2本あるいは3本ジョイントした専用ラックは流石に重く、年配団員では息が切れてしまいます(笑)。


2012年、お旅山で実施された6分団合同訓練では、白浜分署に下画像のような「つづら折り」ホースを準備頂き訓練したこともありました。




今回の6分団合同訓練でも当初は下画像のような「つづら折り」ホースを準備していました。

が、… 今回初めての試みとして、急遽、つづら折り用の「ホースバンド」を試作し、実践での使い心地を確認しました。



◆ホースバンドの作成

① 廃棄ホースを用意します。
  • 操法の練習を小学校のグランドでやっていた頃の65mmホース。20年以上前のもの? 

② 2mに裁断
  • カッターナイフで2mに切断。中からはグランドの砂が出てきました。

③ ②で裁断したものを2枚に裁断
  • 同様にカッターナイフで裁断。


④ ③で裁断したものをさらに4枚に裁断
  • 2mに裁断したホースから4本のホースバンドが出来ます。

⑤ 裁断したバンドの両端に45~50mmの切り込みを入れる


⑤ 片側の切り込み部にもう片側のバンドを通す


⑥ ⑤で通したバンド自身の切り込み部に引き入れる(下画像参照)
  • 判りにくいかもしれませんが…

  • ここから諦めず引っこ抜いていく感じでやると…
  • 出来ました!


⑦ 輪っかが2つ出来ました!

⑧ 輪っかに「つづら折り」したホースを下画像のように通し、輪っかを締め付けます。
  • 「つづら折り」ホースの布面にホースバンドの内張りゴム面が来ないように輪っかに通すことで、接触面の摩擦が少なくなり、ホース延長しやすくなります。



【感想】

  • ホースバンドを肩に掛けて運搬でき、「つづら折り」なので展張も楽チン。


  • 画像のようにホースの折り返し寸法が若干長かったので、走るとホースの重みで前後に垂れ下がってしまった。険しい山道では逆に運搬し難い状況になるかもしれない。


  • 運搬のし易さを考慮したホースの 折り返し寸法 と 段数、それに応じた バンドの長さ を再検討する必要があります。
  • 個人的には、消防車に積載しているホース(2重巻きホース)を全て今回のホースバンドによる固定方法に変更しても良いのかなと思っています。
  • 平地、山道関係なく素早く、安全に運搬・展張できます。また、ちょっと工夫した折り方にすると、狭所でも抵抗なく水圧を確保した水出しが可能となります。(次回試してみます。)





実は、このホースバンド、2010年(平成22年)に山形県米沢市の業務改善および効率化の取り組みで同市消防本部消防署が「廃棄ホースの再利用」ということで発表された内容そのものです。(すみません、パクリです(笑))

http://www.city.yonezawa.yamagata.jp/secure/2519/syoubousyo.pdf
http://www.city.yonezawa.yamagata.jp/1180.htm

「良いものは良い」ということで、有り難く採用させて頂きました。m(_ _)m



コメント