2013年3月5日火曜日

6分団合同訓練 ~春の火災予防週間~


春の火災予防活動 に伴う行事の一環として、林野火災を想定した六分団(妻鹿、白浜、糸引、八木、的形、大塩)の合同中訓練が白浜分署指導のもと 方蓮山一帯(通称:御旅山)で行われました。

【訓練想定】
  • 第一想定 … 播磨南西部に乾燥・強風波浪注意報が発令下の午前10時頃、御旅山山道より火災が発生し、延焼拡大中である。
  • 第ニ想定 … 海からの強風に煽られ、方蓮山山頂方向へ延焼拡大中である。(今年1月の 御旅山火災 ⇒  とほぼ同じ状況!)


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第一想定側(松原八幡宮側)は、妻鹿小学校東側に妻鹿、糸引、的形、大塩分団の順に待機。

◆ 10:00 訓練開始!

大塩分団(元ポンプ)が麓の水利(消火栓)を確保。そこからホースを延長して、的形 ⇒ 糸引 ⇒ 妻鹿と中継していきます。

※ 林野火災では、水利と火元が離れているため、元ポンプだけでは筒先に必要な圧力を供給することが出来ません。そのため中継ポンプを配置し、再加圧して送水します。

◆ 的形(中ポンプ①)から糸引(中ポンプ②)へ中継。

◆ 糸引(中ポンプ②)から妻鹿(先ポンプ)へ中継。

ポンプを中継する場合、各車両機関員はポンプ車連成計を注視し、負圧にならないよう吐出圧力を調整しないといけません。

今回の想定では、筒先圧力が 0.4MPa になるよう、各分団担当が無線連絡にて調整しました。

ホースの使用圧を超える圧力が加わりそうになったら、直ぐに他の吐出口を開いて異常圧を逃がしてやります。(参考:ポンプ車用ホースの使用圧(常用最高使用圧力)は、1.3~2.0MPa となっています。)

中ポンプで中継する場合、自然水利の時のように、真空ポンプを起動する必要はありません。(元ポンプで消火栓から取る場合も同じ!)


【操作要領】

① キャブ内の e-モニタメインスイッチ を『ON』
   ↓
② パーキングブレーキを確実にかけ、チェンジレバーをニュートラルに…
   ↓
③ 運転席ハンドル右下部にある P.T.Oスイッチを『ON』
   ↓
④ 運転席速度メータ表示左に『PTO』表示が点灯していることを確認!
 (P.T.OがONになっていれば、作動音(カラカラカラ…)がします。)
   ↓
⑤ タイヤの前後に必ず車輪止め
   ↓
⑥ 中継口、吐水口ともコックを全開
   ↓
⑦ 糸引分団 吐水口へホース(65mm)をジョイントし、妻鹿分団 中継口へ
   ↓
⑧ 的形分団から延長されたホース(65mm)を中継口へジョイント


⑨ 送水開始の指示を待つ ⇒ 「送水開始!」
   ↓
⑩ 的形分団からの送水で、液晶モニタの【揚水】表示灯の点灯を確認
   ↓
⑪ スロットルダイアル回してエンジン回転数を徐々に上げて昇圧する
 (この時、連成計圧が負圧(-)にならないよう、吐出圧を調整する)

(連成計:0.10~0.15MPa , 吐出圧力:0.60MPa(max))

⑫ 「放水止め」で、ポンプ圧力を下げる ⇒ P.T.Oスイッチを『OFF』
   ↓
⑬ ホース内圧が下がった時点で、中継口、吐出口を閉め、「ホース撤収」





※※ 反省 ※※
  • 毎度のことながら、緊張感がありません。(-_-;)

  • 延長ホースの本数が決められていたため、ポンプ車の停止位置のズレやホースの伸縮、曲がり等の要素も加わり、ホースが届かないトラブル発生! 急きょポンプ車をバックさせたり、予備ホースを運搬したりして、放水開始が遅れてしまった。

※※ 今後の展開 ※※
  • 図面上でポンプ車の停止位置が指定されていたので、緊急時の一応の目安を確認することが出来てよかったですが、延長ホースの本数まで決める必要はないのでは…  余裕が有り過ぎて困ることはありませんが、足りないとどうしようもありません。( ⇒ 昨年の訓練の教訓 が生かされていません (´・ω・`)ガッカリ… 第二想定の東屋側のホースは足りたんでしょうか?)

  • 今回の部署の内容は判りますが、実際の現場ではどの部署になるか判りません。どの部署になっても対応出来るよう、延長ホース本数や各部署ポンプ車の連成計、圧力計、筒先圧力のデータなど、訓練の結果を公表してほしいと思います。

  • 入団して間もない団員は、ポンプ操作要領、特に中継要領などの知識がありません。 どの団員にも機関員を任せられるよう、署主催で「ポンプ講習会」を実施して頂けると有難いです。

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