2017年9月25日月曜日

台風18号 東山・継支部水防ドキュメント


9月17日(日)
  • 14:00 八家川防潮水門閉鎖(木場)
  • ??:?? 排水機稼働(木場)
  • 18:00 排水機稼働により八家川の水位低下(ポンプの実力に感心)
  • 19:00 鯉塚分団長、山田副分団長、岸本部長、福田班長、白井班長待機
  • 20:30 消防自動車で巡回
  • 20:40 東山・継支部団員招集 ⇨ バリケード設置し交通整理
  • 20:40 自主防災会ポンプ稼働
  •  ~  豪雨
  • 21:20 小降り
  • 21:51 姫路(飾磨)満潮:169cm(潮位表基準面表示)
  • 23:00 雨あがる

明田から東山に抜ける道で車が冠水により立ち往生。運転手の要請によりレスキュー隊出動。継でも冠水した道路に車が突っ込み、レスキュー隊、継支部団員により救助。


9月18日(月)
  • 00:00 水が引かない、むしろ増えている(柿東地区)
  • 00:00 交番南水路ほとんど流れていない
  • 00:10 辰巳宅前(吾平東50m)南へ流れている(西浜畑ポンプ)
  • 00:30 八家川ゆっくり流れている、堤防まで20~30cm
  • 00:40 分団長へポンプ稼働しているか問い合わせ
  • 02:30 防潮水門を70cm開いたとの連絡を受ける
  • 03:00 ようやく引き始める
  • 03:40 旧山田たばこ店前~明田口バリケード撤収
  • 04:00 最後のバリケード撤収(川西宅前)

浸水面積や床下床上浸水被害の詳細については、後日、姫路市、自治会より報告があるかと思いますが、東山・柿東地区では過去最高の冠水範囲となりました。

新設された防潮水門および排水機の稼働により、八家川の水嵩が上がる時間が稼げたのは確かですが、「焼け石に水」の感が否めません。潮位も高潮警戒基準(1.8m)に迫る勢いで、18日 00:00に、糸引校区にも避難準備・高齢者等避難開始が発令されました。

しかし、何かスッキリしません! 

台風が長時間居座っていたわけでもなく、八家川や市川が溢れかえっていたわけでもないのに、満潮時間を過ぎ、台風が離れていってもこんなに水が引かなかったのは、これまでの経験で初めてです。過去の台風情報(短時間雨量、潮位… etc.)と単純に比較することはできませんが…団員が現場で考えていたのは「何かおかしい」ということでした。おそらく町民の方もそうだったと思います。

人員、報告、連絡、資器材、操作、想定外の台風だった… etc. もし何らかの問題があったのならそれらを明らかにして、改善できることは改善して今後の対策にして頂きたいです。消防団でも意見をまとめておきます。


◆ 台風18号_気象庁潮位観測情報(姫路飾磨)

※ 画像をクリックして拡大して下さい!


◆ 台風第18号に伴う対応及び被害について
http://www.city.himeji.lg.jp/var/rev0/0107/3228/2017919154031.pdf

  • 主な雨量(参考)
    • 家島(総雨量) ⇨  181.0 mm
    • 時間最大雨量  ⇨  74.0 mm(17日 20時~21時)



◆ 計画高潮位

今年(2017年)竣工した防潮水門(木場)は、平成16年8月の台風16号で記録した潮位232cm(姫路市過去最高潮位)を基準に設計され、計画高潮位は300cmとなっています。

(※ 計画高潮位とは、想定される最大規模の台風の襲来等により、高潮が発生した時の海面の上昇と、満潮位を足したもので、高潮対策施設の計画の基準とするもの。)