8時30分、東山全域に町内放送とサイレンを鳴らし、消防車による巡回を開始。 また、近年の浸水被害状況を基に、実際に床下浸水したお宅、一人暮らしのお宅を中心に戸別訪問し、早め早めの自主避難(避難所 or 垂直避難)を呼びかけました。
今回の訓練は、8月30日から「特別警報 ⇒ 」の運用が始まり、市区町村が住民に対して注意喚起が義務付けられたこともあって、そのための情報伝達訓練でもありました。
しかし、・・・
実際に浸水被害が予測された状況で、今回のような口頭による情報伝達が出来るのか疑問です。 近年の東山地区の冠水状況をみると、潮の加減にもよりますが、ちょっとした集中豪雨でも床下浸水となるお宅も多く、その時点で町役員さんも消防団も排水ポンプの運転や交通規制などに追われ、戸別訪問している余裕はなくなってしまうからです。
訓練終了後、参加した消防団メンバーで反省会を行いました。
1) 実際に災害が発生した時には、残念ながら今回のようなことは出来ない。
2) 町内放送やサイレン、消防車の巡回放送も風向きによって聞こえない場合があり、窓や雨戸が閉じられている状況では言わずもがな。町民全てに情報を伝達するのは不可能!
3) 地震、水害、土砂災害、津波など災害の種類や規模、発生時刻など考えると、形式張った対策、対応では救える命も救えない。
では、どうするのか? 消防団の意見として、
※1 隣保単位で共助(「近助(きんじょ)」)を!
近所(隣保)であれば、ある程度の家族構成や状況も判っている場合が多いので、声掛けもしやすいし、災害の種類に関係なく、情報を入手しにくいお年寄りに対しても、早い段階で情報を共有できるのではないか。 しかし、実施するには、町民の意識改革と仕組み作りが必要。
※2「災害発生、即避難」で良いの?
大津波やがけ崩れなど、二次災害の恐れがある場合は、即避難で構わないが、安全が確認出来れば、避難ではなく、ご近所(隣保)での声掛け、場合によっては、倒壊した家からの救助にあたることが望まれる。
※3 祭典委員会との協力は出来ないのか?
緊急時に一番必要なのは、“マンパワー” 。 隣保単位での「近助」だけではなく、ここ東山には素晴らしい「地域コミュニティ」が存在する。それは “祭り” で築き上げられた「強い絆」。 祭典委員会、各種団体に理解を得て、地域防災にも参加・協力頂けないか働きかけてはどうか。
※4 情報は自分から取りにいく!
「放送が聞こえない」,「サイレンが聞こえない」などの苦情が多いのも現状だが、テレビ、ラジオ、携帯メール、インターネットなど、昔に比べると情報は比較的入手しやすい。行政の情報を待つのではなく、自分で取りにいくことが重要だし、それを理解して頂く手立ても必要! 問題はお年寄りだが、前述の隣保単位の近助で解決できるのでは…
※5 八家川の堤防が…
堤防が出来てからどれ位経つのか判らないが、相当老朽化が進んでいる。堤防のあちこちで小さな水漏れが起こっており、増水時に倒れないとは言えない状況。町委員は知っているのか? 八家川河口の防潮堤の早期建設と八家川堤防の改修をお願いしたい。
などの意見が出ました。
これらの意見をまとめ、次回の防災訓練では、「隣保単位での避難訓練」を消防団から自主防災会へ提案したいと考えています。
訓練に参加して頂いた町委員、消防団の皆さん、雨の中ご苦労様でした。m(_ _)m
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