これまで水防訓練といえば、消防団員向けの「土のう作り」や「各種工法」の実施訓練が多かったのですが、今回は各家庭でもできる「簡易水防工法」が紹介されました。
実際の訓練映像はないのですが、他の自治体が啓発動画をアップされていましたので、参考にさせて頂きました。
【実施内容】
① 土のうの作成
② 改良積み土のう工法
③ 簡易水防工法
① 土のうの作り方
② 改良積み土のう工法(Ⅱ)
作成した土のうを積み上げる工法の一つです。(参照 ⇒ 水防訓練2015)
従来の改良積み土のう工法から「杭」を省略しており、舗装された堤防上や杭が打ち込めない場所でも有効。
従来の積み土のう工法は、下記画像のように「杭」をバンバン打ち込むやり方でした。舗装されていない土手や堤防などには強度的にも有効ですが、アスファルトやコンクリートなど杭が打ち込めない場所では、今回実施した「改良積み土のう工法(Ⅱ)」が有効です。
③ 簡易水防工法
⇒ ゴミ袋、ダンボール、ブルーシートを利用した「簡易水防工法」です。
一般家庭での水防にも「土のう」が有効なんですが、
- 予め準備しておかないといけない
- 重たい
- 置き場所に困る
- 保管していてもすぐに破けてしまう
- 処分方法が判らない … etc.
の問題も多く、実際に冠水し始めて慌ててしまうことも多いのではないでしょうか。
今回実施された「簡易水防工法」はどのご家庭にもある「ゴミ袋」や「ダンボール」を利用した工法なので、従来の土のう工法の問題はクリアできると考えます。
他にも「ポリタンク」や「プランター」、「止水板」を利用した工法もあるので、是非覚えておいて万が一の時に活用して頂きたいと思います。
「ブルーシート」はいろいろ使い道があるので、お持ちでない方は検討してみて下さい。
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長岡京市公式ホームページより引用
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以下、入間市危機管理課、鈴鹿市防災危機管理課の防災啓発動画です。「簡易水のう工法」について詳しく解説されていますので参考にして下さい。
入間市危機管理課の動画にありますように、「土のう」も「簡易水のう」も軽微な浸水を防ぐことと、避難するための準備時間を稼ぐための一時的なものに過ぎません。設置したからといって浸水被害を完全に防ぐことはできません。
浸水が膝の高さを超える場合あるいは、それが予想できる時は、土のうや簡易水のうを積み上げる前に「命を守る行動」を第一に考えて下さい。