飾磨消防署主催の水防訓練が飾磨工業高校のプールで開催されました。飾磨消防団所属の14分団約50名が参加しました。
従来の水防訓練と言えば、土のう作りや土のうの各種積み上げ工法の実施でしたが、今回は水難事故に備えた訓練でした。
初めに、消防職員の方から水難事故の実態についての話がありました。
毎年全国で約1000人が水難事故で命を失い、そのうち約8割が着衣のまま亡くなられているそうです。
こういった現実から、着衣状態での泳ぎ方よりも、
いかに体力を消耗せず浮いた状態で救助を待ち続けられるかといったことの方が重要になるそうで、そういった訓練がメインでした。
準備体操のあと早速訓練に入ります。
まずは、ライフジャケットを装着して入水。ウレタン素材が入っているため余程装着が不完全でない限り、体は浮きます。
その場合も、
仰向け状態で、流れている方向に足を向けるよう注意がありました。こうすることで呼吸が確保されやすく障害物にぶつかることも少なくなります。
台風やゲリラ豪雨で出動する場合、消防団員の格好はカッパに長靴ですが、この格好で流された場合を想定しての確認。
最初はカッパに含まれる空気が浮力を生んでくれますが、
やはりライフジャケットを装着した方が断然有利であることは言うまでもありません。
次に二人一組でバディを組んで、ライフジャケット無しで、万歳仰向け状態で浮いていられるかを確認しました。
まずは、靴(スニーカー)を脱いで入水し、体の浮き具合を確認。 これがなかなか浮いていられません。
今度は靴を履いて入水。
靴は履いていた方が浮きやすいことを確認。 靴底がウレタン素材のものは水に浮きやすいためそれだけで浮力となります。また、
助けを呼ぶために大声を出してしまうと、肺の空気が出てしまい、浮力が下がるので×!
でもパニック状態では、冷静に浮いていられるか自信がない方がほとんどだと思います。
そこで、
ペットボトルの出番です。2㍑のペットボトルを胸に抱えたり、枕にするなどして浮き具合を確認。 これが中々イイ感じで浮いていられます。 2個だともっと安定します。
個人的には枕にして両腕でペットボトルを固定するやり方が一番やりやすかったです。(腰を浮かせるともっと楽!) 5分間浮いてました。(^o^)v
溺れた人を助けるためにペットボトルを投げ入れる訓練も実施しました。説明はなかったですが、ペットボトルに少し水を入れた方が、投げ込む時に遠くまでコントロールできるそうです。釣り道具があればもっとイイかも (*^^)v
最後は参加者全員が入水し、プールの端っこを反時計回りに走って巨大な渦巻きを発生させ、その渦巻きの中を仰向け万歳で浮く練習を行い終了となりました。
姫路市では
各分団に40個ライフジャケットが支給されるそうで、台風や大雨で冠水や河川の増水が多い糸引分団にとっては、使用頻度が多くなりそうです。
また、要救助者に遭遇することもあるかもしれないので、
ライフジャケット装着はもちろん、各自ペットボトルも携帯して活動しようということになりました。
今回の水防訓練は非常に有意義な訓練になりました。参加出来なかった他の団員にも伝えて、実践で使えるようにしたいと思います。
近年、消防でも着衣状態での水難訓練の指導が注目されているらしいのですが、指導者の不足や、着衣状態で、靴を履いたままでプールを使用する等の衛生上の問題から、なかなか普及が進んでいないのが現状だそうです。 今回プール施設を提供して頂いた飾磨工業高校学校関係者の皆様、指導して頂いた消防職員の皆様に感謝致します。m(_ _)m