初めに、消防職員の方から水難事故の実態についての話がありました。
毎年全国で約1000人が水難事故で命を失い、そのうち約8割が着衣のまま亡くなられているそうです。
こういった現実から、着衣状態での泳ぎ方よりも、いかに体力を消耗せず浮いた状態で救助を待ち続けられるかといったことの方が重要になるそうで、そういった訓練がメインでした。
準備体操のあと早速訓練に入ります。
その場合も、仰向け状態で、流れている方向に足を向けるよう注意がありました。こうすることで呼吸が確保されやすく障害物にぶつかることも少なくなります。
まずは、靴(スニーカー)を脱いで入水し、体の浮き具合を確認。 これがなかなか浮いていられません。
今度は靴を履いて入水。 靴は履いていた方が浮きやすいことを確認。 靴底がウレタン素材のものは水に浮きやすいためそれだけで浮力となります。また、助けを呼ぶために大声を出してしまうと、肺の空気が出てしまい、浮力が下がるので×!
でもパニック状態では、冷静に浮いていられるか自信がない方がほとんどだと思います。
そこで、ペットボトルの出番です。2㍑のペットボトルを胸に抱えたり、枕にするなどして浮き具合を確認。 これが中々イイ感じで浮いていられます。 2個だともっと安定します。
溺れた人を助けるためにペットボトルを投げ入れる訓練も実施しました。説明はなかったですが、ペットボトルに少し水を入れた方が、投げ込む時に遠くまでコントロールできるそうです。釣り道具があればもっとイイかも (*^^)v
姫路市では各分団に40個ライフジャケットが支給されるそうで、台風や大雨で冠水や河川の増水が多い糸引分団にとっては、使用頻度が多くなりそうです。
また、要救助者に遭遇することもあるかもしれないので、ライフジャケット装着はもちろん、各自ペットボトルも携帯して活動しようということになりました。
今回の水防訓練は非常に有意義な訓練になりました。参加出来なかった他の団員にも伝えて、実践で使えるようにしたいと思います。
近年、消防でも着衣状態での水難訓練の指導が注目されているらしいのですが、指導者の不足や、着衣状態で、靴を履いたままでプールを使用する等の衛生上の問題から、なかなか普及が進んでいないのが現状だそうです。 今回プール施設を提供して頂いた飾磨工業高校学校関係者の皆様、指導して頂いた消防職員の皆様に感謝致します。m(_ _)m
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