姫路市の消防団72分団から各2名 計144名が2班に分かれて、座学と実技が行われました。
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まずは、座学で S-KYT 研修。(消防団員等公務災害補償等共済基金 派遣講師)
これは、一般企業でも取り入れられている KYT(“K”=危険、“Y”=予知、“T”=トレーニング)の消防版(“S”=消防)です。
S-KYT は、災害現場に潜む危険(不安全な状態)を見抜く力を養い、基本(安全な行動)を守る意識を強く植え付けるのに極めて有効な訓練手法です。
消防団活動(公務)によって負傷した全国の消防団員は、ここ10年の平均で 1,300名を超えており、特に演習訓練時の事故は増加傾向にあるそうです。 消防団員数は年々減少しているのに負傷者数は減っていません。(下グラフ参照)
また、非常時の活動(消火活動・風水害等の災害・遭難、救助活動等)よりも、平常時の演習訓練(ポンプ操法等)の方が多いというデータが出ています。(糸引分団も例外ではありません!(;^_^A )
分団員の中にも災害活動中や演習訓練で、ヒヤッとしたことや、ハッとした経験が少なからずあるかと思います。 重傷事故 1件の背後には、軽傷事故が 29件、さらにその背後には無傷害事故(ヒヤリ・ハット)が 300件あると言われています。(ハインリッヒの「1:29:300」の法則)
消防団の活動現場は不安全状態の “極み” といっても過言ではありません。 今まで大きな事故なく活動できているのも単なる偶然、運が良かっただけかもしれません。 災害が起きてから災害を学ぶのではなく、ヒヤリ・ハットや不安全な状態や行動を把握して、危険の “芽” を事前につぶしておくことが重要になります。 S-KYT は、そのための重要で強力なツールです。
【S-KYTの流れ】
① 導入:全員起立 リーダー ⇒整列、番号、挨拶、健康確認
② 第1ラウンド:『現状把握』… どんな危険が潜んでいるか。
③ 第2ラウンド:『本質追求』… これが危険のポイントだ。
④ 第3ラウンド:『対策樹立』… あなたならどうする。
⑤ 第4ラウンド:『目標設定』… 私たちはこうする。
⑥ 確認: 指差し呼称、タッチ・アンド・コール
※ 詳細は、eカレッジ ⇒ で見ることができます。当日見たDVDと同じものです!(http://open.fdma.go.jp/e-college/firebrigade/chu/03/02/01/01/index01.html)
下のシートは当日実施したものです。 どんな危険が潜んでいるでしょうか? 考えてみて下さい。(#^^#)
【状況】⇒ あなたは、火災現場付近で、巻いたホースを左肩に担ぎ、右手でホースを延長しながら全力で走っています。(足元の線は既に伸ばされたホースです)
糸引は第9班でした。
最後は全員で タッチ・アンド・コール! 「一人ひとりがかけがえのない人 ヨシ!」
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次はお隣の三宅公園で、兵庫県消防学校の教官による実技訓練です。
回れ右、右向け右、左向け左、休め、敬礼、着脱帽等の各個訓練、賞状等の授与要領、整列・集合要領を教わりました。
これ↓は、当日の S-KYT のテキストです。 消防小屋(東山)に持参します。 新入団員も入ってきたし、実際の消火活動経験が少ない団員もいるので、一度実践してみたいと考えています。
各支部でも S-KYT をやってみようと思われたら声をかけて下さい。(*^^)v
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