今回は、昨年(⇒)の反省を踏まえ、初めて ”隣保単位” で集まって避難して頂きました。趣旨は、前回記事(⇒)の通りです。
参加人数や講評については、自主防災会から追って報告があるかと思います(※ やりっ放しではなく、是非訓練結果を回覧版などで公表して頂きたいです)が、消防団として今回の訓練の反省や今後の展開についてまとめてみました。
◆ 良かった点
- 概ね隣保毎に集まって避難出来ていたように思います。
◆ 反省すべき点
- 柿の町で「放送が聞こえない」、「サイレンが聞こえない」との苦情がありました。
- 実際は、放送やサイレンで知らされても、その時点で既に冠水していて避難場所へ行けない。
- 実際の災害に則した具体的な避難について考えるべき。
◆ 今後の展開
- ご近所は普段から比較的情報を共有し易いので、災害時の安否確認などを考えると、”隣保単位”での訓練は、必要不可欠な要素と考えます。
- 万が一の迅速な救助活動においても、「近助(きんじょ)」の精神が活かされるよう、来年以降も引き続き実施したいと思います。
- 放送、サイレンが聞こえないという問題については、いくら巨大なスピーカーを設置しても、実際は、豪雨、風向き、夜間、雨戸を閉め切っている状況… etc.では、聞こえない箇所が出てくるのも致し方ないことだと考えます。どこの自治体も苦労されているようです。
- テレビ、ラジオ、インターネットなど、昔に比べると情報は比較的入手し易くなっています。行政の情報を待つのではなく、「自分で取りにいく」ことも重要だと考えます。
- 地震はいつ発生するか判りませんが、台風、高潮、津波、土砂災害などは、天気予報やハザードマップなどで、ある程度予測出来ます。
- 年配の方に理解して頂くのは難しいかもしれませんが、防災の基本は「自助努力」だということも今一度考えて頂きたいと思いますし、自主防災会からも説明して頂けると有り難いです。
- 「公助」を待っていては、助かる命も助かりません。
◆ 大規模災害に備えて
- 緊急時の連絡方法として、東山地区独自の「メーリングリスト」を作成し、事前に登録された方の携帯やスマホに、自主防災会の情報が入るようなシステムを構築してはどうでしょうか。放送設備を備えるよりも確実です。
- お年寄りや要支援者への連絡についても、組長さんが中心となって、声掛けし易い体制になるかと思います。(組長さんにはご苦労お掛けすることになりますが…m(_ _)m
- さらに、南海トラフ巨大地震に備えて、Twitter(ツイッター)を利用するのも有効だと考えます。東日本大震災の時に、携帯電話が不通になり、SMS、メールも不安定な中で、唯一遅延なく使用出来たのが、Twitter(ツイッター)でした。災害時のコミュニケーションツールとして多くの市や消防団で活用されています。
- システム作りは、消防団も含めた自主防災会での話し合いが必要です。個人情報、管理… etc. いろいろ問題も出てきそうで、実現出来るかどうか判りませんが、提案はしていきたいと考えています。
- このブログを見て頂いている東山町委員の皆さん、是非町委員会の議題として取り上げて頂きたいと思います。
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