◆第二想定のポンプ圧力設定の理論値について
【第二想定 ポンプ体系図】 |
放水体形としては、「中継による2線延長」なので、下記画像リンクページで設定数値を入力してやれば、各ポンプの理論値が判ります。
⇧⇧⇧ 上の画像をクリックして下さい!⇧⇧⇧ |
先頭車両のノズル圧力が決まれば中継送水量(=ノズル放水量)も決まるので、あとは中継ホースの圧力損失、ポンプ車間の高低差、連成計圧を考慮すれば、後続車両のポンプ圧も決まります。
- Pp:ポンプ圧力(MPa)
- Pn:ノズル圧力(MPa)
- Fl50:50mmホースの圧力損失(MPa)
- Fl65:65mmホースの圧力損失(MPa)
- H:高さ(m)
- dc:ノズル口径(cm)
- Qm:ノズル1口あたりの放水量(㎥/min)
- N:ホース本数(本)
◆大塩分団 (先頭車両)
大塩分団2線放水(50mmホース×2本)のノズル圧力(Pn)を共に0.4MPa、ノズル口径(dc)を21mmとすると、ノズル1口あたりの放水量(Qm)は、
Qm = 0.2085×dc×√Pn = 0.2085×2.1×√0.4 ≒ 0.5815(㎥/min)= 582(㍑/min)
大塩分団の全放水量は、2線合わせて、
大塩分団の全放水量は、2線合わせて、
0.5815×2 = 1.163(㎥/min)=1163(㍑/min)
この時の50mmホース1本あたりの圧力損失(Fl50)は、
よって、大塩分団の理論ポンプ圧力(Pp)は、
Pp = Pn+Fl50 = 0.4+0.07 = 0.47(MPa)
【大塩分団の実際のポンプ圧】 |
◆的形分団
的形分団は、大塩分団への送水量 1163(㍑/min)を65mmホース10本で送水することになります。この時のホースの圧力損失(Fl65)は、
Fl65 = 0.0713×N×Qm^2 = 0.0713×10×1.163^2 = 0.964(MPa)
大塩分団の目標連成計圧力 0.1(MPa)と、高低差20mの背圧を考慮すると、的形分団の理論ポンプ圧力(Pp)は、
Pp = Fl65+0.1+(20÷100) = 0.964+0.1+0.2 = 1.264(MPa)
妻鹿分団は、的形分団への送水量 1163(㍑/min)を65mmホース10本で送水することになります。この時のホースの圧力損失(Fl65)は、
Fl65 = 0.0713×N×Qm^2 = 0.0713×10×1.163^2 = 0.964(MPa)
的形分団の目標連成計圧力 0.1(MPa)と、高低差20mの背圧を考慮すると、妻鹿分団の理論ポンプ圧力(Pp)は、
Pp = Fl65+0.1+(20÷100) = 0.964+0.1+0.2 = 1.264(MPa)
◆白浜分団
白浜分団は、妻鹿分団への送水量 1163(㍑/min)を65mmホース1本で送水することになります。この時のホースの圧力損失(Fl65)は、
Fl65 = 0.0713×N×Qm^2 = 0.0713×1×1.163^2 = 0.096(MPa)
妻鹿分団の目標連成計圧力 0.1(MPa)を考慮すると(高低差は0m)、白浜分団の理論ポンプ圧力(Pp)は、
Pp = Fl65+0.1 = 0.096+0.1 = 0.196(MPa)
◆八木分団
八木分団は、白浜分団への送水量 1163(㍑/min)を65mmホース10本で送水することになります。この時のホースの圧力損失(Fl65)は、
Fl65 = 0.0713×N×Qm^2 = 0.0713×10×1.163^2 = 0.964(MPa)
白浜分団の目標連成計圧力 0.1(MPa)と、高低差50mの背圧を考慮すると、八木分団の理論ポンプ圧力(Pp)は、
Pp = Fl65+0.1+(50÷100) = 0.964+0.1+0.5 = 1.564(MPa)
【八木分団の実際のポンプ圧】 |
◆糸引分団(水利元車両)
西池に水利部署(ダブル吸管)。八木分団へ65mmホース2線各1本延長する中継送水なので、八木分団への1線あたりの送水量は 582(㍑/min)。これを65mmホース1本で送水することになります。この時のホースの圧力損失(FL65)は、
Fl65 = 0.0713×N×Qm^2 = 0.0713×1×0.5815^2 = 0.024(MPa)
八木分団の目標連成計圧力 0.1(MPa)を考慮すると(高低差は0m)、糸引分団の理論ポンプ圧力(Pp)は、
Pp = Fl65+0.1 = 0.024+0.1 = 0.124(MPa)
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