- 1965年(昭和40年)9月 台風23号 ⇒ 浸水家屋270戸
- 1990年(平成02年)9月 台風19号 ⇒ 浸水家屋388戸
- 2004年(平成16年)8月 台風16号 ⇒ 浸水家屋201戸
八家川は、1956年(昭和31年)~1968年(昭和43年)にかけて、築堤、護岸、掘削、防潮堤の整備等が行われてきました。しかし、河口付近(木場地区)を除くと、十分な「河積」(河川を横に切ったときに、河道内を流下する河川水の断面を流下断面といい、その断面積を河積と言います)が確保されておらず、「流下能力」(河川の断面積に対して、どれくらいの洪水を安全に流せるのかを流量で表したもの)も不足しているのが現状です。
また、沿岸の宅地化とともに、田んぼや畑がなくなり、その保水力の低下も洪水の危険性を高める要因となっています。(参考記事 ⇒ )
1965年9月の被害は、八家川より東側の、東山、八家、木場地区は祭りを中止するほどのものだったそうです(堤防決壊?)。また、2004年8月の浸水は、大雨よりも高潮によるものでした。
このため、洪水、高潮両面から新たな河川整備計画が望まれていました。そして、平成24年にようやく「八家川水系河川整備計画 ⇒ 」が策定され、現在工事中です。計画では2016年(平成28年)3月末に完成予定となっています。
今月中旬の様子です。防潮水門はほとんど完成しているような感じです。後はポンプ場の建設です。
水門工事の様子が、工事を請け負っている池田建設㈱の担当者のブログ「八家川水門下部工事事務所 ⇒ 」で詳しく報告されています。
「八家川水系河川整備計画 ⇒ 」を見ると、防潮水門、ポンプ場、築堤、護岸、掘削の他に、糸引橋以北に「洪水調整施設の整備」も含まれています。完成することで少しでも冠水被害が減ることを期待します。あと2年半です…(・_・;) ※洪水調整施設の詳細については今後検討するとのことです。
【最近の冠水被害】